お引越しに備えて

お家を建てた場合、新居へお引越しをされます。引っ越し.png

その際、初めてお引越しされる方や、
最後にお引越しをしてからだいぶ時間の経った方からは、
「引越しの時は何をすればいいの?」という質問をよく頂戴します。

意外とこの手続きってたくさんありますよね。
しかも、業者に丸投げできるものでもなく、
ご自身でするしかありません。


まずは、引越し前にやっておくこととしては、
お子様が学校や幼稚園などに通われている場合は、
1~2ヵ月前までに、
今の学校へ転校の相談と手続きしに行きましょう。


次に、引越しの10日前~1週間くらいまでに、役所関係に諸届けです。
例えば、住民票(転出届)、国民健康保険、
国民年金、福祉関係の諸届、印鑑登録等がこれにあたります。
基本的には本人の届出が必要ですが、
印鑑と委任状があれば、代理人でも可能です。

他には郵便物の転送届や銀行・ローン会社への届出も
この期間に済ませるのが望ましいです。


そして、3~4日前までにガス・電気会社や水道局に連絡を(領収書や検針票に記載)し、
引越日まで使用料の清算を行います。
お引越しをする際にブレーカーを下ろしたり
元栓を閉めたりするのを忘れないようにしてください。

寸法

この人の体を基準とした尺貫法の最もわかりやすい例が畳です。測る (1).png

畳の単位は、1畳(いちじょう)と呼ばれ

この畳の寸法は縦6尺、横3尺となっています。

古来より「立って半畳、寝て1畳」と言われており、

このサイズが人間の動きに最低限必要な寸法と言われています。


この畳の横幅の3尺が家造りの基準となっています。

3尺はメートル法に変えると910mmです。

家の設計図を見るとこの3尺を基準として作られていることが多いです。

柱と柱の間の間隔、部屋の間取りなどが

この3尺の倍数になっていることが多いです。

また、浴槽(ユニットバス)やトイレ、

キッチンなどの設備や機器も3尺(910mm)の倍数に

収まるように作られていることが多く、

効率よく配置されるようになっています。


また、建材と呼ばれる

家を建てるために必要な材料も尺貫法であるものが多く、

メートル法での建材より多く流通しているため、

建材にかかる材料費をメートル法での建材より

低く抑えられるといった利点もあります。

そんな建築業界以外では馴染みが無かった尺貫法ですが、

今お住まいの家も尺貫法を基準としているかもしれません。

気になる方は家のいろんな箇所を測ってみてください。

メートル?尺?住宅単位の謎

現在、一般的に使われている寸法はメートル法と呼ばれるものです。

これは法律でも義務つけられており、

取引上の計量には国際基準である

メートル法を用いることとされています。

そのため建築業界も図面上の

寸法や面積の表記はすべてメートル法となっています。


部屋の広さは◯㎡などよく見られると思います。

ですが実際の建築現場に行くと、

職人の方たちが

「いっすんごぶ」や

「さんじゃくごすん」など

「寸」「尺」「間」といった単位を使っています。


この「寸」「尺」「間」は

かつての日本独自の単位で尺貫法と呼ばれています。

なぜ昔の単位が使われているのでしょうか?


それは人の体にフィットするような

柔軟性が秘められているからです。


起源から見てみるとその秘密がわかります。

メートル法の起源は1791年に、測る.png

地球の北極点から赤道までの子午線弧長の

「1000万分の1」として定義されています。

つまりメートル法は地球を基準とした単位だったのです。


それに対し、尺貫法は人の体を基準とした単位です。

1寸は手を広げたときの親指と中指の先の長さ、

1尺は肘から手首の間にある尺骨と呼ばれる骨の長さ、

1間(6尺)は人の身長を基準としています。

こちらは諸説ありますので気になった方は調べてみてください。

続きは次回へ・・・

構造 最後に

どの構造が良い、悪いではありません。

地域や建てたい家、予算など様々な要因から選ぶのがいいと思います。地震.png

また、これらの工法は組み合わせて使われることもあります。

耐震+免震構造や耐震+制震構造などです。

今回は大切なものを守る技術を知っていただけたと思います。

今後の家づくりにお役立ちいただけましたでしょうか。

地震構造

代表的な耐震技術として、地震.png

地震の揺れに耐える「耐震構造」

地震時の揺れを抑える「制震構造」

地震の揺れを伝えさせない「免震構造」

の3種類があります。

今回はこの3種類の違いを話します。


まずは制震構造です。

「制震」とは、エネルギー吸収体を住宅に

配置することで建物の揺れを抑える工法です、

超高層ビルや橋にも採用されている最新の揺れ防止技術です

構造の特性上、地震の揺れが建物に伝わる為、

土地の形状によっては建ぺい率ギリギリで、家を建てることができない場合もあります。


次に免震構造です。

「免震」とは、ベアリングや積層ゴムを建物の下に設置し、

免震層を介在させることによって、地面の揺れから免れます。

つまり住宅は宙に浮いた状態で地面だけが動くという、

地震対策としては理想的な工法です。


ただし、浮いている状態であるため風の影響を受けやすい、

他の構造に比べコストがかかりやすい等のデメリットもあります。


最後に耐震構造です。

「耐震」とは、筋交いや面材によって強度を高めて、

地震の力に耐える工法です。

建築基準法では、1923年の関東大震災クラスの地震に

耐えられる建物の強さを耐震等級1と定めています。

注意点としては、建物を固定し強度を高めていますが、

実際に大きな地震を受ける度に固定にゆるみなどが発生し、

建物が痛んでしまうことがあります。

以上が耐震技術の説明となります。

地震対策について

日本に家を建てるときに必ず考えないといけないこと地震.png

それは地震対策です。


政府の地震調査委員会は今後30年以内に

震度6弱以上の激しい揺れに襲われる確率を示した予測地図を公開しています。


そこで、実際に大地震が起きた時、建物はどうあるべきでしょうか?

安全性の目標として以下の考え方があります。


①「人命を守る」

 建物の崩壊・倒壊を防ぐ。家具などの転倒を防ぐ、火災の発生を防ぐ

②「財産・資産を守る」

 個人・企業などが自ら保有する財産や資産を地震により損壊することを防ぐ

③「機能を守る」

建物固有の機能(生活・事業・社会的使命等)が停止することを防ぐ


上記の安全性の目標を達成するために、現在では様々な耐震技術があります。

普段からチェックしておきたいお家のポイント

家は人と同じように長い年月使っていると、
経年劣化などを起こすこともあります。

長年経った部分は、簡単な修理で対応できる部分もあれば、
リフォームが必要となるケースもあります。
場合によってはライフスタイルの変化などを考慮し、
建て替えを検討した方が良い場合もあるかもしれません。

当社でも、お客様から修理をご依頼いただき、実際に点検に伺ってみると、
大規模な修繕が必要だったりする場合もあります。

大事なお家でずっと快適に過ごすためには、普段からお住まいをチェックして
おくことが大切です。

下に、お住まいのチェックポイントを載せましたので、ぜひ参考にしてください。
チェック.png
<屋根のチェックポイント>
・屋根にサビが出ている(金属屋根)
・地震対策のために屋根を軽量化したい
・屋根瓦の破損、ズレがある
・屋根を葺き替えたい
・雨漏り対策をしたい

<外壁のチェックポイント>
・外壁にカビやコケの汚れ、変色がある
・目地のコーキングが劣化している
・外壁の模様替え、再塗装の時期である

<基礎土台のチェックポイント>
・基礎の割れ・酸化現象の有無
・土台の腐れ・白アリ・ひび割れが心配

<外装周り・エクステリアのチェックポイント>
・樋の外れ、割れ、水漏れがある
・サッシのすべりが悪い
・サッシを断熱・防音仕様にしたい
・バルコニーやガレージにサビが出ている
・防犯対策をしたい
・門扉に変色がある
・ブロック塀に亀裂・破損箇所がある

<内装のチェックポイント>
・天井にハガレ、シミ、たわみがある
・壁に割れ、浮き、結露がある
・床に浮き、シミ、傾斜がある
・床、廊下がフカフカする
・壁が薄く冬寒い
・床暖房にしたい
・部屋を改装したい

<トイレのチェックポイント>
・便器の交換
・便器のガタつき、水漏れ
・ペーパーホルダーの修繕と設置
・シャワー付きトイレへの変更
・トイレの改修工事

<キッチン・ダイニングのチェックポイント>
・キッチンが狭い・収納がない
・システムキッチンに交換したい
・流しのつまり、水漏れなど
・流し台の修繕
・キッチン・ダイニングの改修工事

<浴室・洗面所のチェックポイント>
・浴室のタイルや目地の剥がれ・割れがある
・浴室をバリアフリーに改修したい
・給湯器を交換したい
・浴槽の湯垢、汚れが目立つので何とかしたい
・浴室暖房、浴室乾燥機をつけたい
・浴室を全面改装、ユニットバスにしたい
・洗面台をシャワー付き洗面化粧台に変えたい
・その他浴室・洗面所の改修工事


いかがだったでしょうか。
これらの中には、放っておくとどんどん悪化してしまうものもあります。
弊社では建物の点検も承っておりますので、お気軽にお申し付けください。

今の家を大切に使うことはもちろん、これからお住まいをご検討される方は、
どこに注意して建てるかを一緒にご相談させていただいています。

4畳半の空間

今回は、茶道に関するお話をさせていただきます。畳.png

茶室は、簡素な庵(いおり)を意識して作られたもので

茅葺きや板葺きの屋根、茶室に向かう露地の飛び石や、

湧き水をイメージした蹲踞(つくばい)がある、主に正方形の部屋。

※蹲踞=背の低い手水鉢のこと

広さは9尺(約2.73m)四方なので、

畳を敷くと、4畳半の正方形ですね。


4畳半というと、人と人の距離が密になり

無駄な物を置くスペースが確保できません。


しかし、お茶を点てて客人に振る舞う点前に

集中できる極小空間である事こそが、

千利休が目指した侘び寂び、侘茶だそうです。


小さな4畳半ですが、採光には工夫がなされており

2枚引の障子戸にするのを止めて、60センチ四方のにじり口にして

光を遮り、土壁に窓を小さく開けて、

スポットライトのような感じで光が差し込むように工夫し、

光と影のコントラストを生み出したそうです。


利休の時代、茶人の中心は

主に都会に住む町衆達だったそうで、

都会にいながら山里の空間を楽しめる茶室を

心より楽しんでいたとの内容も残されています。


4畳半という小さな空間でも、

用途を明確にしたうえで工夫する事により

特別な空間として輝かせる、日本人の技と心。


今の時代にも、各地に腕のいい大工さんや設計士さんがいます。


家づくりでお悩みの方や、新築やリフォームをお考えの方、

お気軽に、弊社までご相談ください。

木造住宅と火事

しかし、実は木造住宅は火事に強いと言われています。火事.png

「木造住宅は燃えやすい」というイメージは根強いものですが、
木造住宅には、火事が起きたときに、燃えて崩れるまでの時間が
かなり長いという特性があります。
同じサイズの木と鉄に、住宅と同じような荷重をかけながら燃やすと、
鉄は5分後には強度が元の半分以下になります。
さらに10分後には元の強度の20%程度になり、
荷重で曲がってしまいます。

しかし、木は10分間燃やし続けても表面が炭化するのみで、
内側までは燃えずに80%程度の高い強度を保ちます。
燃えた木の表面が炭化するとそれがバリアのような役目を果たし、
内側の部分に炎によるダメージが到達しにくくなるためです。
この性質のおかげで木は燃えても「一気に強度が下がる」
ということがないため、万が一の火事のときでも、
避難のための時間を十分に取る事ができます。
崩れ落ちる前に消火ができれば被害も最小限におさえることができます。

さらに、木造住宅は有毒ガスの発生量が比較的少ないです。
火災のときに、家が燃えることによって発生した有毒ガスが原因で、
意識喪失が起きる事故は多いものです。
一酸化炭素のほか、塩化水素やアンモニアといった有毒ガスを吸い込み、
意識を失ってしまうことが火事の恐ろしさの一つです。
木造住宅は自然素材なので、火災時の有毒ガスの発生をおさえられます。
もちろん木が燃えることで一酸化炭素や二酸化炭素は発生しますが、
自然の素材である木材は、人工素材に比べると有毒ガスの発生量は
かなり少なく、火事が起きたときの意識喪失を防ぎやすいのです。

ただし、注意しておきたいのが、木造住宅がいくら火事に強いといっても、
木材が炭化するほどの火事が起きてしまったら、
そのあと住み続けるのは難しいということです。
木造住宅のメリットはあくまで、火事が起きてから
家の耐久性が落ちて崩れ落ちるまでの時間が長く、
十分な避難時間を稼げるという点です。

これから家を建てるという人は、火事に強い準耐火建築物として
設計建築するのがおすすめです。
また、火事に強い家を建てることに加えて、
火事に遭わないよう、火の取り扱いに十分気をつけることももちろん大切です。
最近では火を使わないIH調理器具やオール電化の家も人気です。
そして、家を建てるにあたって地域の人とコミュニケーションを取ることも、
もらい火や放火といったトラブルを防ぐことにつながります。

木造の家は、火事に遭ったときでも十分な強度を保ってくれるという
大きなメリットがあります。
万が一の火事に備えて、木造住宅を建てるということを私たちはご提案しています。

再生可能エネルギーの大きな特徴2

2つ目は【アクティブシステム】

機械(装置)を使う方法で得られるエネルギーです。太陽光.png

太陽光や、風力エネルギーを利用した発電などがあります。

エコキュートは、空気熱を利用した給湯器で、

消費エネルギーの3倍以上の熱を生み出します。


エネファームは電気をガスから発生させるシステムで

導入コストは高くなりますが、電気を発生させる際に、

お湯も作ってくれるので、非常に効率がいいシステムです。


機器を動かすのに今までは必要だった、化石燃料の依存度を下げ

二酸化炭素を抑制でき、持続可能性を高めることができます。


再生可能エネルギーの普及は大きな課題もあります。

導入費用がかかってしまう事や、自然エネルギーだけに

自然環境に影響をうけてしまうという事もあります。


しかし、これからの家づくりには、

世界のエネルギーや地球の環境を意識したものが

どんどん主流になっていくのではないでしょうか。

家づくりをお考えの方や、新築やリフォームをお考えの方、

お気軽に、弊社までご相談ください。