寸法
この人の体を基準とした尺貫法の最もわかりやすい例が畳です。
畳の単位は、1畳(いちじょう)と呼ばれ
この畳の寸法は縦6尺、横3尺となっています。
古来より「立って半畳、寝て1畳」と言われており、
このサイズが人間の動きに最低限必要な寸法と言われています。
この畳の横幅の3尺が家造りの基準となっています。
3尺はメートル法に変えると910mmです。
家の設計図を見るとこの3尺を基準として作られていることが多いです。
柱と柱の間の間隔、部屋の間取りなどが
この3尺の倍数になっていることが多いです。
また、浴槽(ユニットバス)やトイレ、
キッチンなどの設備や機器も3尺(910mm)の倍数に
収まるように作られていることが多く、
効率よく配置されるようになっています。
また、建材と呼ばれる
家を建てるために必要な材料も尺貫法であるものが多く、
メートル法での建材より多く流通しているため、
建材にかかる材料費をメートル法での建材より
低く抑えられるといった利点もあります。
そんな建築業界以外では馴染みが無かった尺貫法ですが、
今お住まいの家も尺貫法を基準としているかもしれません。
気になる方は家のいろんな箇所を測ってみてください。