水害対策2

家の床を高い構造にする、という方法もあります。

住宅の基礎の部分を、通常よりも高くすることで、家自体を高くするのです。

家を建てる時は、まずコンクリートなどで基礎を作りますが、

この基礎を通常よりも高く作ることで、住宅基礎.png

洪水が起こってしまった時などに、

床上まで浸水してしまうのを防ぐことができます。

ただ、基礎を高くして床を高くする構造の場合、

床上浸水は防げても、

床下浸水の可能性は十分にあります。

ちなみに、床の高い構造は、水害対策以外にも、

湿気対策としても有効です。

水害対策

家を建てる際の代表的な水害対策としては、盛り土があります。

敷地全体に土を盛って、敷地自体を高くするのです。

水は高い所から低い所へ流れるため、敷地自体を高くすれば、

家全体を水害や洪水といったような水害から守ることができます。

家を立てる土地が、周囲の家や道よりも、低くなっている場合には、

是非ともやっておくべき工事です。盛り土.png

ただ、住宅地などでは、隣の家の日当たりを

妨げないよう、

屋根の高さの制限があったりもしますので、

高さを上げるのにも限度はあります。

また、盛り土なので、それ自体の自重が重くなり

地盤が弱いところでは、

逆に沈んでしまう原因となる可能性もありますので、

地盤の改良工事も考えなくてはなりません。

河川に近い場所などは、地盤の弱い低地であることが多く、

盛り土をして家を建てる時は、

その土地の特性と周囲の状況をよく考慮する必要があります。

水害に備えた家づくり

水害.png
大地震以降、家づくりにおける地震に向けた対策について、

お客様から伺うことが多くあります。

また、最近ではそれに加え、中国地方での水害から、

水害に対するご相談も多く頂戴します。

家を建てる際には、洪水や浸水といった水害も決して<b>「自分には関係の無いこと」</b>と

思わず、水害による被害をどう避けるかといったことも、

しっかりと考えておくのが、非常に大切です。

次回は対策についてお話いたします。水害対策.png